態度表明

来年度の予算審査にあたりぶんきょう未来の意見を申し上げます。
 まずは修正案についてですが、公契約条例制定に向けての準備など共感する点もありますが、法で定められたマイナンバー制度への対応など区民生活に直接大きな影響をあたえる内容も含まれており現実的とは言えず、わが会派としては反対致します。 次に区長提案に対しての意見を申し上げます。
 私達は文京区の最上位の計画である文京区基本構想に掲げる「将来像」を実現させるための視点を持ち、2017年度の予算案を審議しました。長引く景気の低迷を受け東京都の来年度予算規模は縮小しましたが、文京区においては人口増や区民の高い担税力という追い風もあり史上最大規模の予算となったこと。またその内容については喫緊の課題である待機児対策や子供の貧困、超高齢化社会に向けての対応策などが重点的に盛り込まれたことを審査の過程により確認いたしました。あわせて、予てよりわが会派より要望させて頂いた事項についても一部予算化が実現したことも評価するところです。 尚、その一方で今後の区政運営については大きな課題や憂慮すべき案件が山積していることもこの際指摘しておきたいと思います。
 「だれもがいつでも安全にスポーツに親しめるまち」という視点でみると、総合体育館は築わずか3年で1200万円もの修繕費がすでに投入されており、一連の不具合について第三者による検証委員会を早急に設置し原因を究明し、区民への説明責任を果たすことが必要です。公共施設は区民の共有の財産であり、区は「だれもが使いやすい公共施設のあるまち」を掲げていますが、区民の代表である議会からの意見を実施設計で反映させることはできないのは大きな問題です。二元代表制を尊重するという視点からも改善を求めます。
 学校の建て替えでは、介護予防、生活習慣病等の健康づくりという視点に立って温水プールを設置し、区民開放ができる施設とすること。また、学校施設は多様な子どもの暮らしの場になること、避難所となることも想定し、医療ケアが必要な人、障害のある人、LGBTの方々等の利用も想定し、配慮を具体的に設計に落とし込むことが重要です。区民すべてが自分は取りこぼされたという思いをもたない「だれもが使いやすい公共施設」となることを求めます。

 再開発について、現時点では100億円の増額は認められません。再開発組合との交渉記録が残されていないなど不明な点が多いことや、更なる公共性の向上が必須であることがその理由です。

 次に、区が目指す「心の行き届いたサービスを受けられるまち」を具体化するため、私達会派は徹底した区民の視点に立った施策のチェックをしました。コミュニティバスb―ぐるは、区民の利便性ファーストで改善を図ること。介護職員の確保と介護サービス向上をため、介護施設ワークサポート事業は区内施設等と協力して体制づくりをすすめること。区民サービスの向上のためには、サービスを提供する側の労働環境のチェックもかかせません。すべての指定管理者を対象に、労働条件モニタリングを速やかに実施すること。委託事業者等への最低賃金調査はより一層の拡充を図ること。また、すべての子育て支援・子ども施策において、低所得家庭への配慮を欠かさないことを求めます。

 他に、保育園の待機児童ゼロを実現のため、潜在的保育ニーズをしっかり把握すること。認定こども園へ移行する柳町・明化での0歳児保育をすること。病児病後児保育を増設すること。

 ふるさと歴史館は総合管理計画を踏まえ利用者目線に立ったあり方を考えること。
 児童発達支援事業は利用児童向けの一時預かり事業を速やかに開設すること。
 選挙管理委員会の委員報酬は日額にするなど見直すこと。見直して得た財源を開票事務効率化のための機器の整備にあてること。
 図書館の政策支援機能を強化を図ること
 和食の日の推進に関しては月一回実施を目途として拡充すること。など求めます。

 なお、この予算審査にあたり私たち会派より改善を求めたこと、要望した事項については、一日も早い実現をお願い致します。
 さらには、本年度の請願審査において採択された請願はいずれも、地方自治法の本旨に基づく「住民の福祉の増進」に必要な施策になると判断したもの。区としても知恵を絞りだし実現していただきたい。
 以上、会派からの改善提案や要望、請願を事業に反映して頂くことを強く求め、ぶんきょう未来は、平成29年度一般会計予算・国民健康保険特別会計・介護保険特別会計・後期高齢者特別会計の4予算に賛成いたします。

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