11月14日(水)~11月15日(木)
滋賀視察

①2007年11月14日(水) 滋賀県立近江学園

「滋賀県立近江学園」は、障害者福祉の原点ともいわれ、志を持つものは、一度は訪れたいと言われる学園です。視察できて光栄です。
 文京区でもそうですが、財政難から、障害者福祉への取り組みが縮小傾向にあり、障害者福祉が岐路に立たされていることを思い知らされました。私は、学んだ「この子らを世の光に」の精神を引き継いでまいります。

前田建治 園長にお話を伺いました。
  「昭和21年、大津市南郷に糸賀一雄氏らによって創設され、昭和23年4月『児童福祉法』の施行に伴い、県立の児童福祉施設となりました。
 『この子らを世の光に』と人々に語りかけた糸賀氏は、池田太郎氏、田村一二氏らとともに知的障害児・者の療育に力をそそがれました。その後、昭和46年9月、現在の湖南市に移転後も糸賀氏らの心は受け継がれ、知的障害を持った子どもたちが豊かに育っていくよう支援しています。」・・・

幼児から30歳代までの障害を持った方々が、101人入所されています。それぞれ年齢や男女に分かれて寮生活しています。ちょっと老朽化しています。
 滋賀県知事も認識はしているようですが、厳しい財政状況の中で予算獲得は困難だそうです。

敷地内には、広いグランドと体育館がありました。地域の住民たちに支えられて、各種イベントが開催されるそうです。
 視察した次の日は、創立61周年のお祝いの会が、地域の方と一緒に開かれると園長がおっしゃっていました。

2007年11月15日(木) 大津市「子育て支援センター ゆめっこ」

日中は、小・中学生は、湖南市の養護学校に行っています。一般の方は、信楽の町が近いことから、信楽焼きの陶器作製に励んでしました。
 また、木工の作製にも取り組んでいて、上手に作られていましたので、イスとキーホルダーを買ってきました。職業訓練も行われていましたが、自立して生活するには、ハードルが高いとのことです。

学園で作られた作品は、玄関に展示されています。障害があっても、コツコツと根気よく作品を作り続ける入所者をしっかり支える教職員のみなさんの成果でもあります。そこに、創始者糸賀氏の精神を引き継いで教育されていることを実感してきました。

会派視察2日目の朝、視察途中で記念写真。左から高山、渡辺、戸井田、私、松下、写真を撮るため写っていない山本の6人の民主党所属議員です。

苅和良昭 センター所長からお話伺いました。
 京阪浜大津駅前の第三セクターで運営するビルの3階にあります。保育園が併設され、他に総合保健センターなど行政サービスもたくさん同ビル内にあり、利便性の優れた施設です。
 新市長の重点施策の1つが、子育て支援で計画実施された事業。来館は、日に平均350人。年間8,500万円の事業、うち人件費が6,000万円とのことでした。

自然との調和と木のぬくもりを感じられるように、あらゆる設備が木製です。木製大型遊具が上手に配置され、裸足で直に木の感触を味わえます。
 ママやおじいちゃんおばあちゃんと一緒に遊んでいる子どもの姿をうらやましく見ていました。各研修や講座やイベントが用意され、気軽に参加ができます。子どもを遊ばせながら育児相談もできます。

「木の砂場」です?!ピンポンボールの大きさの木製のボールがたくさん入っています。大人は、足裏マッサージ状態かな!・・木製の遊具は、温かみがあっていいものです。
 青いエプロンをかけている方は、研修を受けた住民ボランティアの方々です。子育ての知恵も学べますし、何よりも親子を見守るやさしい笑顔が和みます。

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