2009年第三回定例議会報告

<清掃・リサイクル調査特別委員会> 9月11日開催

1.「モノ・プラン」が改定されます。

  • 文京区のごみ減量とリサイクルを推進するための計画「モノ・プラン」の改定が23年3月目指して審議がされるスケジュールが明らかにされました。文京区は、清掃工場を持たない区ですので、積極的にゴミを減らすアクションプランが期待されます。

2.区民一人当たりのゴミ量を把握する調査が行われました。

  • 家庭から排出される可燃ごみと不燃ごみについて、1人1日当たりの排出量(排出原単価)を把握することを目的に調査しました。結果は、表のとおりです。この数字が、これからの計画策の基準の数字となります。
 サンプル可燃ごみの排出量推計
1人世帯(若年層)202g/人日288g/人日
1人世帯(若年層以外)575g/人日583g/人日
2人世帯395g/人日400g/人日
3人世帯348g/人日353g/人日
4人世帯以上313g/人日317g/人日
ワンルームマンション292g/人日 

<自治制度・行財政システム調査特別委員会> 9月11日開催

1.「基本構想策定協議会」の経過報告がありました。

  • 無作為の区民が、今回入ったことで、生活観ある議論が行われています。2月から協議会が始まり、この間協議会が5回、分科会の各分野が5回ずつ行われ議論されています。今後は、10月6日(火)午後6時30分からシビック小ホールでシンポジュームが行われます。さらに、分野別(4分野×3回)、地域別(4地域×2回)にワークショップが10月から11月にかけて行われます。委員からは、「前基本構想の継続性や検証など必要なところは、やるべき」「文京区の基礎資料の提供がされていなかったのでは」「分科会の運営の仕方がまずかった」「コンサルタントの契約は問題なかったのか」等の意見が上げられました。

2.「指定管理者制度」が標準化されます。

  • 指定管理者制度が進んできましたが、その事業者の評価については一定の基準が今までありませんでした。そこで、今回、チェックと評価の標準化を図りました。私は、「①あまり事業者の自由裁量を縛らないように、②モニタリングして、利用者のサービスが向上するよう改善していただきたい。」と訴えました。

3.「21年度事務事業評価」が実施されています。

  • 私は、「事務事業で評価するのは、適切でない。事務事業を束ねた政策での評価が必要である。そうでないと成果が見られない。」と行政評価そのものの意見を申し上げました。

<文京アカデミー推進調査特別委員会> 9月14日開催

1.第四回「文の京文芸賞」が決まりました。

  • 今回の文芸賞の応募は、435点、前回の296点から46%アップしました。これは、3月末から4月末に変えました。これは、他のいろんなコンテストの締め切りが3月末に多いことから1ヶ月延長したことから、応募数が増えました。優秀作品は、小説「似たものにあらず」作者牛山喜美子さんです。我が会派の議員から、「優秀作品の作者に、区内の学校で小説教室、作文教室などをやっていただく工夫を」との意見が出されました。

2.文京区公会堂(大ホール)が来年10周年を迎えます。

  • 来年22年3月に、オープン10周年を迎えるため、響きの森文京公会堂10周年記念事業を行います。様々な記念イベントを行いますが、今後は、①ロンドンフィルを招けるようなアップグレードさせる。②地下鉄からホールまで来る道筋がわかりにくいことから、サイン計画を見直す といった改善もされます。

<防災・安全安心まちづくり特別委員会> 9月14日開催

1.「湯島坂下地域」が、安全・安心の地域として引き続き指定されました。

  • 湯島坂下地域は、平成18年から環境浄化の目的で指定されましたが、この間参加団体も増え、環境浄化パトロールなど地域の方たちの活動が活発行われ、努力もされてきました。「文京区安全・安心まちづくり条例に基づく推進地域」に引き続き、この地域が指定されています。

2.8月の台風9号の被害状況が報告されました。

  • 8月10日の朝、雨量115.0mm、1時間当りの最大雨量73.5mm.という台風9号が文京区に豪雨が襲いました。被害の明細は下記の表のとおりです。(9月1日現在)
住宅等の被害
床上浸水(事業所)50件103件
床下浸水(事業所)22件
床上浸水(住居)3件
床下浸水(住居)18件
その他10件
住宅等の被害
施設雨漏り等10ヵ所18件
施設内浸水4ヵ所
その他4ヵ所


注目される報告は、「これまで不忍通り沿いは、東京都のクイックプランを進めて下水管を大きな館に取り替えるなど大工事を進めて50~60mm.対応策で水害を防いできたが、今回1時間当たり73.5mmは、ショックだった。音羽地域もピンポイントで水害が出た。もう一度検証する。」と部長答弁がありました。毎年、同じ地域が水害に遭っているのは問題です。万全な対策を講じるよう訴えていきます。

私の所属<議会運営委員会> 9月15日開催

1.ドイツのカイザースラウテルン市に訪問団が派遣されます。

  • 10月17日(土)~23日(金)の7日間、カイザースラウテルン市へ文京区から公式訪問団が、派遣されます。区長・議長・議運委員長・議運委員、女性団体の区民6人、担当課長等が、訪問します。カイザースラウテルン市から、パリに移動して「ライフワークバランス」の視察を目的に、フランス女性連合とフランス家族協会の方と面談、懇談をする予定の報告を伺いました。

2.「区議会本会議インターネット動画配信」が、スタートしました。

  • 今年の第三回定例区議会から、「本会議インターネット動画配信」が始まりました。最初は、本会議の一般質問(会派を代表する質問)です。これにより、いつでも(24時間)、全てインターネットで見られます。

<厚 生 委員会> 9月16日開催

1.女性特有「子宮がん・乳がんの検診無料クーポン券」が節目の歳の方に配布されます。

  • 子宮がん検診は、20歳・25歳・30歳・35歳・40歳の方(対象8,276人)、乳がん検診は、40歳・45歳・50歳・55歳・60歳の方(対象6,983人)に無料クーポン券が役所のほうから発送されます。女性特有のがん検診は、受診率が低い状況です。無駄のないように受診してください。残念ながらこの制度は、21年度の補正予算、国からの補助金です。来年度以降は未定です。

2.「新型インフルエンザ」が文京区内でも流行しています。

  • 新型インフルエンザの流行は、「①現在100万人ぐらい感染したと推計されている。(週に数十万人で増えている)②東京都では、600万人分の薬、医療体制は、500~600ベット数を確保している。④日本の死者は、現在14人が確認されているが、日本の死亡率は低い。③感染坊対策(手洗い・うがい・患者はマスク等)の徹底が、流行を少しでも少なくする有効な対策である。」との報告でした。
    下記の報告は、区内の集団発生状況(9月16日)
施設件数
保育園4
小学校・育成室18
中学・高校42
大学等16
<合計>80

<文 教 委員会> 9月17日開催

1.「文京区子育て支援計画」の改定に取り組んでいます。

  • 「子育て支援計画」が改定(次期22年度~26年度)のため、策定の作業が行われています。それに先立ち「子育て支援に関するニーズ調査報告(21年3月)」が示されました。私は、「①区行政が取り組むためのニーズ調査としては、聞き方がマッチしていない。②子どもの人口推計調査報告書から見ると、今後H25、26年がピークを迎え、その後は子どもの人口が減少するという長期的な観点から見ての次期計画にあってほしい。」と意見しました。

2.平成20年度の全国・文京区の独自の学力調査が行われました。

  • 学力調査の結果は、文京区は、全国や東京都の平均点より高くよい成績という報告がされました。しかし、細かく見ていくと、文京区の子どもたちは、国語の書く力(説明文や文化的な文)、さらに地理や歴史に弱いようです。私は、「①平均点を見るだけでよくできていると判断するのではなく、細部にわたって弱点は、指導強化や授業工夫で解決するように ②特に、平均点以下の到達度の低い子どもたちへの教育指導はどうするのか。授業内容がわからないとか、授業がつまらないなどということのないように、補習などの対応で学力向上に努力していただきたい」と要望しました。

<建 設 委員会>  9月18日開催

1.「文京区都市マスタープラン」の改訂作業に入ります。

  • 現在の「文京区都市マスタープラン」は、平成8年の策定の計画です。13年が経過した現時点で、街も様相が変わりました。今回は、ビルの高層化が進む中、「高さ制限」の要望が多く聞かれます。そうした内容も今回の計画では審議される予定です。

2.住宅用の太陽光発電システムを設置する際に助成を始めます。

  • 区民が、住宅用太陽光発電システムを設置する際に、設置費用の一部を助成します。地球温暖化対策の温室効果ガス排出量削減に効果的な事業です。21年11月中旬から事業を開始する予定です。
    <申請対象>
    ①戸建住宅及び賃貸共同住宅に居住している区民
    ②分譲共同住宅の管理者または、管理組合
    <助成金額>
    耐震改修併用助成1KWあたり15万円(上限3KW:45万円)
    一般助成1KWあたり5万円(上限3KW:15万円)

私の所属<総 務 区 民 委員会>  9月24・25日開催

1.旧第五中学校の校舎・体育館の今後の利用について。

  • 近隣の「こひなた保育園」と「水道保育園」が耐震補強工事をするため、この五中跡地を活用して仮園舎を校舎と運動場を設置する方向で調整しています。さらに、国立大学法人筑波大学より、大塚地区校舎の全面改築にともなう仮校舎として借用したい旨の申し入れがあり、検討した結果、貸付が可能なため貸す方向で調整することになりました。
  • 体育館については、これから1年かけてリニューアルと耐震補強工事をして、区民利用ができる施設にしていきます。エレベーターやだれでもトイレの設置やバリアフリー対策を講じます。

2.千石一丁目に用地を取得して地域活動センターなどの施設を建設します。

  • 千石一丁目の千石保育園・千石児童館及び千石公園に隣地にある三菱電機の社宅跡地を区として取得する方向で調整することになりました。千石地域については、
    ①大原地域活動センターの老朽化
    ②千石交流館(耐震ランクC)の老朽化
    ③保育園と育成室の待機児対策
    ④「子育てひろば」の開設
    ⑤千石保育園、千石児童館・育成室の耐震補強工事の仮園舎及び仮施設の設置場所確保
    などがあり、こうした課題をこの土地を取得することをクリアーできます。何としても取得できるよう交渉してほしいものです。

3.シビックセンター5階に区民会議室を開設する予定です。

  • シビックセンター5階北側は、今まで区商連や商工会議所が入っていましたが、夏に地下2階に移転したことから、この場所を整備して4つの会議室(24人~72人)に整備します。来年の1月11日から利用できるようになります。

平成20年度決算 民主クラブ会派意見  平成21年10月13日

文京区議会民主クラブの平成20年度決算における態度表明を行います。
 平成20年度は、成澤区長が予算編成から執行まで行ったはじめての年度でありました。私たちは、区長が区民との約束であるマニフェストの達成に向け推進されていることを、まずは評価いたします。
 現在、新しい基本構想を策定中ですが、高い理想の実現のためには健全な財政運営が欠かせません。そのためには徹底的なムダ遣いの見直し、悪い意味での所謂「お役所仕事」の根絶に不断の努力で取り組む必要があります。

 まず歳入については、国の税制改正や景気の動向などの外部要因を注視しながらも、文京区自らコントロール可能な部分、即ち高い収入率の維持、基金の安全な運用、遊休資産の有効活用などに最大限の努力を尽くし安定的な収入の確保を望みます。後述の歳出の質の改善により納税者の満足度を高める努力をしていただきたいと思います。
 次に歳出についてですが、

  • 行財政改革については、事務事業毎の人件費の正確な把握、職員のコミュニケーションスキルの向上、各種世論調査の充実、実効性のある入札改革、民間と重複するサービスの見直しに努めること。
  • 子育て支援については、保育園・育成室の待機児対策を一層進めること。さらに、家庭で子育てをしている家庭、障害を持つ子どもを育てている家庭、所得の少ない家庭、ひとり親家庭などすべての家庭への子育て支援を進めること。
  • 健康づくりについては、子宮がん・乳がん検診をいつでもいくつでも、さらに一般検査を身近なところで受けられるよう受診率を上げること。乳幼児のhibワクチンなど予防接種への助成を行うこと。
  • 障害者の就労支援の充実、高齢者対策については、福祉現場の拡充を図ること。区民斎場は、制度や運営を時代にあった見直しと改善をすること。
  • 議会広報活動については、視覚障害者には、CDや音声コード化、さらに聴覚障害者など障害によって情報格差が生じないよう、区に先駆けて行うこと。
  • シビックセンターについては、区民相談窓口の改善、戸籍窓口の待ち時間短縮、地下2階の通路等の広報活動や庁内サイン化の見直しなど、来庁者の満足を上げる努力をすること。
  • 区民センターについては、東京都に対して耐震診断を急いで進めていただき、地下レストラン跡の活用、真砂市場の活性化、福祉の店の課題等も早期に解決していただきたい。
  • 地域の活性化については、B-ぐるの新路線拡大、地域活動センターの小石川地域の老朽化対策を急ぎ、中小企業・商店の融資を主体にした景気対策を強化すること。
  • 温室効果ガス削減には、一層努めること。
  • 安心・安全な街づくりについては、次期の都市マスタープランには区民感覚やニーズを盛り込むこと。また、水害対策を優先的に取り組むこと。放置自転車対策や自転車の交通安全を戦略的に進めること。
  • 教育については、教員の実践的な研修を重ね、授業改善や工夫から子どもたちの学力向上に努めること。
  • 青少年スポーツ団体の育成と指導者同士の連携を図ること。 などの施策を既存のお役所の論理に縛られることなく、区民目線、お客様目線で実行されることを望みます。

 以上の意見を付しまして、文京区議会民主クラブは、平成20年度一般会計、国民健康保険特別会計、老人保健特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の5会計決算をすべて認定いたします。

以上
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