4月10日（木）
■ 北京市昌平区政府表敬訪問
成澤文京区長、そして私たち文京区日中友好議員連盟のメンバー12人、さらに文京区ラジオ体操会の皆さん18人と総勢31人で訪問団を結成して、中国北京市に向かいました。文京区と友好関係を結びたい候補にあげられている北京市「昌平区」と「大興区」を表敬訪問します。日中の市民レベルの良い関係が持てるよう、会談や交流を深めてきます。さぁ出発！
（写真は成田空港出発ゲートで成澤区長と）
初日は、北京空港到着後すぐ、北京市から約20ｋｍの距離にある最初の訪問地「昌平区」に向かいました。「昌平区人民政府・人大（区役所・議会）」を表敬訪問しました。「昌平区」は、2,000年以上の歴史のあるところで、文京区の「文化と歴史のまち」と共通点があります。前向きに友好関係が築ける感触を得ました。会談後、日本からのおみやげを私も渡しました。
「昌平区」の立派な体育館を視察しました。昌平区では、身体を鍛えることは当たり前とされていて、区民の68％の方が、運動やスポーツを楽しんでいるそうです。見学した大きな体育館では、バスケットボール、バトミントン、卓球等、様々な練習が行われ、区民は、日常的にプレーができる環境にあります。８月の北京オリンピックでは、競輪・トライアスロン・パラリンピック３競技が、この昌平区で開催されるそうで準備に忙しそうでした。
＜写真上左＞夜は、私たち文京区訪問団が、昌平区側から晩餐会に招待されました。＜写左上右＞王（ワン）さん、日本の参議院議員のような地位の女性です。＜写真左＞昌平区の副区長の金さんです。中国でも重要なポストに女性が起用され活躍されているのは、同じ女性としてうれしいことです。残念ながら言葉が通じなく、ご挨拶とただニコニコしていました。
4月11日（金）
■ 北京市昌平区見学 ⇒ 北京市へ
北京市昌平区の二日目は、世界文化遺産「明の十三陵」と「居庸関長城」を見学しました。「明の十三陵」は、600年前の明の皇帝のお墓の建物です。「居庸関長城」は、頑張って頂上まで登ろうと出発したもののあまりに急な斜面と階段に苦戦・・・行けないこともなかったのですが、戻ってくる時間のことを考えて、三分の二ぐらいのところで断念しました。残念！しかし、中国は素晴らしいものを残していますねぇ。その後、昼食会では、昌平区人民政府の区長さんや代表者たちと交流しました。たくさんのお花で飾られた回転テーブルには、びっくりしました。
北京市人民政府（東京都庁のようなところ）です。警備が強化されていました。中は広く、お庭も整備されていました。公式に訪れないと入れないところですが、東京都と北京市は、友好都市なので、文京区も快く受け入れてくださいました。その中の外事弁を表敬訪問しました。北京オリンピックに向け、海外からの観光客を受け入れるための北京市の道路、公園、競技場などの基盤整備や環境への配慮などの話を伺いました。会談をした建物は、旧日本大使館です。
次に、北京市と文京区の橋渡しとして、今回大変お世話になった「北京市人民対外友好協会」の本部を訪問しました。こちらも、オリンピックを契機にたくさんの国の方の受け入れの準備で大忙しのようです。オリンピックの公式マークの旗にサインをお願いされました。全員で署名し、オリンピック開催と成功の機運を盛り上げるお手伝いです。
4月11日（金）
■ 北京市大興区表敬訪問
三日目は、「大興区」を表敬訪問しました。北京市から約10ｋｍの距離で、人口が97.8万人。経済的に新しい発展を遂げているところです。今度地下鉄が開通すると北京まで近くなります。文京区とは、文化･芸術の交流ができそうです。文京区と同じ「印刷博物館」があるので、早速、見学しました。さらに、区内の体育館で「市民交流会」。日本側からラジオ体操会の皆さんと私たちで「ラジオ体操」を披露しました。「毎朝日本では、全国的にラジオ体操が実施されます」と説明をしました。中国側はもちろん「太極拳」です。街のおばさんやおじさんが日本と同じようにみんなで日常的にやっていました。言葉は通じなくても心からの交流ができました。
午後は、８月に開催される北京オリンピック施設建設のようす近くに行って見学しました。国立競技場「蜂の巣」です。面白い建物ですね。9万も収容できるそうです。あと三ヶ月の北京は、突貫工事！そのほかに建設工事や古くなった建物・道路などの改修工事、街路樹や街の緑化対策と街中がものすごい建設ラッシュでした。やはり、空気が悪かった～！
4月13日（日）
■ 最終日は、天安門から故宮へ
北京に初めて来た私にとって「天安門広場」は、すご～い！これが天安門か！ものすごい広さと観光客の数ですね。「たくさん歩きますよ」と言われていた故宮に入っていきました。歩くこと・・・歩くこと・・・でも映画「ラストエンペラー」のこの広場は感激です！残念ながら、オリンピック準備で重要なところが改修の養生に覆われていました。また来たいですね。このあとは、新しくできた北京空港（ここも広いこと！）から無事に帰国しました。
視察後記
ラジオ体操会の皆さんと、区長、そして私たち議員という訪問団で、今回初めて中国北京市を訪れました。この最初の友好関係が続くことを祈ります。しかし、文化や風土、習慣も違う国の方と友好を深めることは、大変なエネルギーと相手を思いやる心が必要です。オリンピック目前の北京市民は、慎重に対応しているように見えました。中国は、人口も国土も日本とは桁違いの大国民族です。大陸的風土です。これからもお互いの違いを分かり合い尊重し合える関係が気づきあげられることを願います。さらに、北京オリンピックの成功を祈っています。