新幹線の一ノ関駅からローカル線で約1時半、初めて「気仙沼市」を訪問しました。
ちょうど昼時でしたので、仮設ながら元気な復興の姿を少しでも見たいと思い「仮設屋台村気仙沼横丁」に行き美味しい海鮮丼を食べました。今回は、上田ゆきこ議員と二人で視察です。
午後から津波で無事だった「気仙沼市役所」の市議会を訪れ、「震災復興計画」の概要説明を受けました。「何度も津波で大きな被害を受けた気仙沼市ではあるが、やはり気仙沼は『海と生きる』ことを決めて国の復興計画や宮城県の復興計画を踏まえて策定した。」とのお話を伺いました。
その後、近くに事務所がある「気仙沼商工会議所」で水産業・中小企業の実態をヒヤリングさせていただきました。「市の土地区画整備計画が固まっていないので、建築規制がかかって事業計画を前に進めない。39の商店街のうち29商店街が被災している。現在、『グループ支援復興金(4分の3の補助)』を使って民間の復旧事業を支援しているが、民間には復興に使えないなど、国の使い勝手が悪い補助金で困っている。また、仮設住宅では、コミュニティが崩壊している。働く意欲が湧かない状況にある。今でも市の人口が1万人ほど減っている。雇用の場が確保できないと、さらに人口減少が加速し心配である。」との深刻な状況を伝えてくださいました。この訴えは、現実の課題で印象的でした。