2009年第一回定例議会報告

<清掃・リサイクル調査特別委員会> 2月25日開催

1.ごみ集積所での「資源持ち去り対策の条例」ができました。

  • 文京区では、区民の皆さんのご協力で古紙・びん・缶などの資源ごみのリサイクルを進めてきました。ところが近年、せっかく住民や町会の努力で回収した資源ごみを「勝手に持ち去る業者」が出てきて、それを警察が取り締まれないという問題が起きていました。この対策として有効な「禁止及び罰則規定を設けた条例」を制定することになりました。(21年4月1日施行)禁止命令に違反した者に対し、20万円以下の罰金を科します。大変有効な抑止力になります。委託事業者を使った巡回パトロールも予定しています。かねてから我が会派で主張していた対策が、やっと実現されました。今後も区民の皆さんの協力でリサイクルがさらに推進されますよう条件整備をしてまいります。

2.「衣類の拠点回収」が始まります。

  • 21年4月1日から、区では、衣類全般の回収を始めます。シャツ・ジャケット・コート・シーンスなど、また布団・シーツ・毛布等の寝具も汚れていなければ可能です。回収拠点は、シビックセンター17階のリサイクル清掃課、播磨坂清掃事務所、及び各地域活動センターの11箇所です。持ち込む際は、「きれいに洗い、ビニール袋等に入れてください。」集められた衣類は、海外に送り再利用されたり、工業用の布などになります。

<自治制度・行財政システム調査特別委員会> 2月25日開催

1.「第3次行財政改革推進計画(H21年度~23年度)」(案)の審議を行いました。

  • 金融危機や景気低迷に伴う企業収益の悪化の影響により、これからは区の歳入減は避けられません。この厳しい財政状況を踏まえての行財政改革の議論になりました。①図書館の運営形態を変える案⇒中央館1館のみを直営、他の地区館は指定管理者制度で実施。 さらに、文京区(20.1%)は、他区(23区では19.1%)との人件費比率(職員給)は高いことが問題になっていました。そこで、②人件費比率を1.1ポイント引き下げるため⇒職員数の適正化による削減目標を100人削減。の主な案が示されました。

<文京アカデミー推進調査特別委員会> 2月26日開催

1.「文京区総合体育館建設基本構想(素案)」が出ました。

  • 新総合体育館では、障害者競技が可能な施設、現在の湯島地域活動センターの移設など新たな要素を盛り込む施設になります。この素案に対し11月にパブリックコメントを頂き、現在集計中で、来年1月に最終案が出ます。

2.平成25年に小石川運動場で国体の少年サッカーの会場になることから、今後は施設改修されます。

  • 小石川運動場が、平成25年の国民体育大会のサッカー(アンダー16少年の部)会場に決定しました。今後のスケジュールは、21年度―基本設計・実施設計、22~23年度―改修工事、24年度―開設、25年度―東京国体となります。改修工事で、人工芝と管理棟の新設が行われます。

<防災・安全安心まちづくり特別委員会> 2月26日開催

1.「改良雨水浸透ます」を大塚5・6丁目にモデル的に設置します。

  • 昨年文京区では、ゲリラ豪雨で被害が各地に出ました。これは、都市化により、雨水が短時間に下水管に集中することで下水道施設へ処理能力を超えてしまうことが原因です。そこで、集中した雨水を可能な限り地中へ浸透させ、下水への雨水流入を低減させる対策を講じることになりました。改良したコンパクトな雨水透水ますを大塚5・6丁目の生活道路(細街路)30箇所に設置します。予算は690万円です。

2.文京区の公共建築物の耐震化をさらに進めます。

  • 区が所有する「防災上重要な公共建築物」の耐震化率は、平成19年度末時点で約70%です。このプログラムでは、平成27年度までに、「防災上重要な公共建築物」の耐震化率100%を目標とします。 Cランクの総合体育館は改築計画が進められていますが、Bランクの施設についても順次耐震化を図っていきます。

私の所属<議会運営委員会> 2月27日開催

1.「議会基本条例策定」に向けて体制が組まれます。

  • 二元代表制における議会の役割を明確にするため基本条例を策定する動きは、全国で広まっています。文京区議会も、その流れの中で今期中(22年度四回定例区議会)までに策定できるように協議を重ねます。今後は、議会運営委員会のもと小委員会を構成して体制を整えます。

2.「区議会本会議インターネット動画配信」を始まるに当たって

  • 今年の第三回定例区議会から、「本会議インターネット動画配信」を始める予定です。最初は、本会議の一般質問は、「会派」を代表することですが、目的を確認するとともに、運営方針や実施方法など細部にわたって引き続き検討が行われます。これにより、いつでも(24時間)インターネットで見られます。

<厚 生 委員会> 3月2日開催

1.「文京区地域福祉計画(高齢者・介護保険事業計画)」(21年度~23年度)の議論が続いています。

  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、毎年100人程度が新規入所をしていても、入所希望者が17年度以降700人台と依然として多い状況は深刻です。これからも後期高齢者の増加や要介護4・5の認定者が見込まれるため、「中長期的な視点で検討が必要です。」とまとめています。この期中は困難でも、施設の増設が当然求められます。
  • 介護保険料は、月額250円、年額約3,000円減額になります。
    第4期基準保険料平成21年~23年度月額 4,381円
    第3期基準保険料平成18年~20年度月額 4,632円
    第3期基準保険料平成15年~17年度月額 3,317円
    第1期基準保険料平成12年~14年度月額 2,983円

2.文京区では、「新型インフルエンザ対策」として「マニュアル」が策定されました。

  • 新型インフルエンザの出現の可能性が高まり、世界的な大流行は、避けられなくなったことから、大流行させないための初期対応や対策が検討されることになりました。そこで、文京区がとるべき対策を具体化し、職員が発生時に迅速にかつ的確に対応できるよう職員向けのマニュアルを策定されました。

<文 教 委員会> 3月3日開催

1.21年4月保育園の募集状況も待機児が予想され深刻です。

  • 昨年20年4月には、待機児が124名でした。私たち会派は、区に対して緊急対策を要望し、定員増や保育室の新設が実現しました。しかし、「21年4月保育園入園児の募集状況」が発表されましたが、全体で522人募集に対して、応募が916人でした。この差は、394人ですが、転園希望者が136人いるのと、今後保育ママとグループ保育室に入所して(40人)、218人が公立には入園できないことになります。つまりこの数が、認証保育所などの入所をせざる得ない状況です。現在の予想では218人が待機児になる計算です。幸い4月から、春日1丁目(富坂警察斜め前)に「グローバルキッズ後楽園」(30人定員)の認証保育所が新設され、7月には本駒込(60人定員)にも新設できますが、昨年度以上に厳しい状況です。区は、施設整備や認証保育所の誘致を図るなどいろいろ努力はされていますが、急激な景気悪化に保育需要もますます高まっていると予想されます。子育て支援は、まだまだ追いつかない状況です。

2.新学習指導要領実施にともない、4月から移行期間に入ります。

  • 学習指導要領が、小学校は23年度、中学校では24年度から新課程になるため、21年度から移行期間に入り様々な工夫が行われることになりました。授業時間数が増えるため、行事や振替休日の工夫などが行われます。文京区としては、人的配置や教材など必要なものはきちんと整備すべきです。

3.第六中学校の改築が急がれます。

  • 六中は、平成8年の建築で70年以上が経過しています。かなり老朽化が進み、さらに、耐震ランクもCであることから、早急に改築する必要があります。施設整備の検討が進められていますが、仮運動場や給食など課題も多いことが問題ですが、早急に進めていただきたいものです。

<建 設 委員会>  3月4日開催

1.いよいよ区内全域が「歩行喫煙禁止」になります。

  • かねてから私が強く主張していた「文京区歩行喫煙等の禁止に関する条例」が4月から施行されます。すでに、春日駅・後楽園駅・水道橋駅・飯田橋駅周辺地区と湯島・本郷地区が重点地域として指定されていますが、今後は、文京区内の地下鉄駅の出入り口付近(13駅43ヶ所)も新たな重点地区と指定して強化を図っていきます。しかし、喫煙場所が公園などに集中することが懸念されます。これについては、「子どもの遊び場所にふさわしくない環境(煙が周囲に広がる)」とご意見を頂いています。喫煙場所の整備が課題ですので、要望しています。

2.「春日・後楽園駅前再開発」について一般質問がありました。

  • シビックセンターの前面に位置する「春日・後楽園駅前再開発」については、一番高い155mの高層ビルが争点になり、スカイラインや風害など心配な点があり、反対運動が起こっていました。今回、141mに下げる案で再度2日の説明会が開催されました。私たちの会派からは、次のことを要望しました。
    ①税金が投入されることから「公共性」の担保をすること。(民間保育園施設など)
    ②区民は、2回の説明会では充分理解していないので再度説明会を開催すること。(これは実現し3月7日に開催され実現)
    ③区は、デベロッパーにすき放題の開発にしないなど、補助金を投じる意味で強い姿勢でいていただきたい。
    ④区として都市計画の決定から事業認可まで、約1年間あることから課題解決に努めてほしい。

私の所属<総 務 区 民 委員会>  3月5・6日開催

1.文京区基本構想策定協議会が始動しました。

  • 無作為抽出した1,000人に区民委員募集をご案内したところ39人からの応募がありました。公開抽選や面接を経て、区民委員10人が選ばれました。年齢層や男女比など結果的にバランスよく選ばれました。この協議会は、その他学識経験者や団体推薦の区民委員の参加で、会長は成澤区長が務めます。第一回が2月27日に開催され、明治大学公共政策大学院教授 青山やすし氏の講演が行われ、これから約1年半かけて議論していきます。

2.「福祉センター及び教育センター建て替え地等検討協議会」の答申が出ました。

  1. 答申では、「福祉センターは第五中学校跡地に整備が適切、児童部門、教育センターは、建て替えの適地は、意見の一致を見ない」とのことでした。この答申を踏まえて、今後は、福祉・教育センターのそれぞれの行政サービスの内容や役割やアクセス面、イニシャルコスト、ランニングコストなど多面的に研究や調査を重ねて結論を出していきます。
  2. 「環境負荷低減街路灯の整備補助」LEDランプへの交換に対して助成を前提に区における地球温暖化対策に資するものとして、工事費の一部を補正します。

3.B-ぐる(コミュニティバス)のルート変更やバス停が増えます。

  • 現在のルートでは、白山下で地下鉄三田線への乗り継ぎが不便なため、乗り継ぎしやすいようにルートが変わります。また、白山上の商店街のところに「白山上」、本駒込の富士神社の前に「富士神社前」の2停留所が増設されることになりました。いずれも4月1日からです。

4.文京区の「緊急雇用・経済対策」が発表されました。

  • ①緊急雇用(路上喫煙禁止啓発事業、シビックセンター来庁者等調査、区立幼稚園全園における預かり保育など)
    ②前払い金対象事業の拡大(21年2月以降の入札から条件はありますが)
    ③21年度予算における早期発注の促進。
    これにより20年度・21年度で合計2億9939万8千円で307人の雇用を生み出します。
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