2010年第三回定例議会報告

<清掃・リサイクル調査特別委員会> 9月10日開催

1.「モノ・プラン文京の改定」に関する考え方及び今後の方向性について

  • ごみの排出の現状は、①家庭系ごみには、集積所における資源回収品目が約2割含まれている。②家庭系ごみの約4割は生ごみ。③事業系ごみの割合が全体の約6割を占めている。地域特性は、①単身世帯が増加している。②集合住宅が増加している。③地域活動の取り組みに差がある。④オフィス、医療機関、学校が大規模事業用建築物の約8割を占めている。
  • 「モノ配慮社会の実現」に向けての基本方針は、①生活環境を維持するために適切な清掃サービスを確保します。②区民・事業所等と協働して発生抑制と再使用に重点を置いた3Rを推進します。③効率的なリサイクル清掃事業を推進します。の3つの基本方針に基づきリサイクル清掃事業を実施します。

2.水銀混入ごみの搬入による焼却炉の停止について

  • 6月から7月にかけて起きた水銀混入ごみによる4つの清掃工場焼却炉停止について、水銀混入ごみ不適正搬入に係る持込排出源の調査結果が出され、「原因者の特定に至る結果は得られず、また、特定に繋がる有力情報も得られなかった。」と報告されました。原因者の特定や有力の情報も得られませんでした。本当に悪質な事件です。足立・板橋・光が丘・千歳清掃工場のうち、光が丘清掃工場の1炉だけで、あとは復旧していますが、足立清掃工場は、被害額がおよそ2億8千万円です。

私の所属委員会<自治制度・行財政システム調査特別委員会> 9月10日開催

1.「平成22年度事務事業評価等の実施状況について」が報告されました。

  • 事務事業評価を始めて丸10年になります。私からは、「地方自治体における行政評価等への取り組みに関する事態調査(2009年)」(三菱総研)の調査から、『①事務事業レベルでの評価制度の形骸化が懸念される。②職員の「やらされ感」「記入自体が目的化」の意見。③外部委託は進む一方、行政内部での業務効率化の動きが鈍い。』などを指摘し、今後は、第二弾への見直しを提案しました。

<文京アカデミー推進調査特別委員会> 9月13日開催

1.「文京区アカデミー推進計画」を策定しています。

  • 平成18年4月に生涯学習・文化・スポーツの事務を区長部局に移管し、「生涯学習推進計画」及び文京区アカデミー構想にもとづき、「文京区アカデミー推進計画」策定されることになりました。

2.第六中学校の改築に併せて、「アカデミー向丘」が建替えられます。

  • 「アカデミー向丘」は、第六中学校の改築に併せて建替えられます。22年度は、実施計画、区民施設の六中の工事完成後の25~26年度の二期工事とちょっと後になりますが、26年度の開館予定です。

<防災・安全安心まちづくり特別委員会> 9月13日開催

1.関口一丁目地区が「防犯対策を推進する地区」に指定されます。

  • H17年制定の「文京区安全・安心まちづくり条例」に基づき、このたび「関口一丁目地区(4町会)」が新たに指定されます。文京区としては、3地域目になります。防犯パトロールなど自主的に活動していただきます。地蔵通り商店街に防犯カメラを設置してさらに安心・安全な街を作り出します。

2.今年度は、東京都と合同で「総合防災訓練」が実施されました。

  • 私は、「被害状況の全体的な把握が必要です。行政としては『図上訓練』を行い、管理職が情報把握と支持ができるように訓練やノウハウを習得していただきたい。」と意見を申し上げました。
  • 獣医師会との協定が課題。
  • 行政と住民の責任と役割分担を整理して、「住民の防災知識や知恵を習得できるように、広報等でも区民に知らせていただきたい。」と意見を申し上げました。

<議会運営委員会> 9月14日開催

1.今年度は、ホームステイ生徒を女子3人受け入れました。

  • ドイツのカイザースラウテルン市との「ホームステイ生徒交換事業」は、毎年交互に受け入れていますが、今年は女子3人を受け入れ、16日間文京区を中心に見学や観光を行いました。
  • 国際交流、姉妹都市そのものの再検討の時期に来ています。アジア圏、英語圏の検討も必要です。

<厚 生 委員会> 9月15日開催

1.特養ホーム「くすのきの郷」が同じ法人に更新されました。

  • 特別老人ホーム「くすのきの郷」は、運営を法人に委託しています。前法人から人を引き継ぐなどの理由で当初混乱がありましたが、利用者数の増加やサービスの向上など改善が見られたことから、今回も「社会福祉法人フロンティア」に引き続き3年間の契約更新になりました。しかし、施設の老朽化が進んでいますので、区は「管理運営の区の関与を今後考えていく。」との答弁でした。

2.高齢者の所在確認について

  • 100歳以上の高齢者の所在不明問題から、現在「敬老金贈呈」時期に合わせて調査を行っています。100歳以上の高齢者の祝金等に関しては、新100歳については区職員が直接本人に贈呈し、101歳以上の方は民生委員を通じて本人又は家族に贈呈しています。100歳以上の高齢者85人(8月2日現在)への祝金贈呈時の状況の確認を行いました。
  • 100歳以上で介護保険及び医療保険の利用実績のない高齢者の洗い出しを行い、併せて民生委員から聞き取り、当該者への訪問調査を行いました。結果、103歳の男性が1名不明であることがわかりました。

3.知的障害者のグループホーム・ケアホームの開始に向け、法人が決まりました。

  • 区有地(小石川5丁目7番5号)を活用した知的障害者グループホーム・ケアホームが23年11月事業開始に向け予定されています。先駆けて、施設の運営を任せる法人がこのたび決定されました。「社会福祉法人 太陽福祉協会」(現在、若駒の里を運営している法人)に決定し、土地使用貸借契約30年を締結します。

私の所属<文 教 委員会> 9月16日開催

1.第三中学校に来年度から、新・育成室が開設されます。

  • 柳町地域の育成室は、定員オーバーや待機児が多くと近年入室希望が多くなっていました。今後の保育園卒園児数の予測から、新設を検討し協議が整い、来年度から第三中学校に開設されることになりました。子育て支援計画では、あと4室の整備を計画されていることから、私は、地域的に必要な所は早く整備すべきと代表質問で訴えました。早期に来年度実現できます。

2.第六中学校の改築基本計画が示されました。

  • 老朽化した第六中学校が改築されます。21年11月~23年3月までが基本実施設計、23年度~26年度が改築工事です。このうち中学校部分は、2年半かかり、25年度の2学期ごろから使える予定です。なお、地域ふれあいサロン、地域活動スペース、アカデミー向丘などの利便施設が併設されます。

3.「幼稚園入園状況」と「預かり保育」の状況報告がされました。

  • 幼稚園の3歳児保育の拡大は未だに進みません。今年度の3歳児の応募状況は、14人定数に対して平均で3.94倍と高い数字になっています。私の方からは、「保育園待機児が依然としてあり、幼稚園は定員割れしている状況が長く続くのはおかしい。3歳児保育も競争率が高い状況も改善されていない。この状況を早く改善していただきたい。」と訴えました。教育長答弁は「国の子ども園の動向を見て検討していく」とのことです。

4.「岩井学園」が23年度末をもって閉園されることになりました。

  • 検討委員会で「3年後をめどに閉園」とされていましたが、このたび「23年度末(24年3月で)閉園」が8月17日の教育委員会で決定されました。今後の課題は、①区内で行う健康教育の推進 ②引き続き郊外の健康学園への入園を希望する児童への対応 ③岩井学園職員への対応 です。

5.「文京区学習内容定着状況調査」により、小学4年・中学1年生の調査報告がされました。

  • 傾向として、文京区の子どもたちの学力は、全国平均よりかなり上です。しかし、学力の低い子への指導が課題です。また、社会や理科については、平均より低い部門があり、理科の授業は「コアサイエンス・ティチャー」や実験・観察に特別指導員の対応をしていく努力が報告されました。

<建 設 委員会>  9月17日開催

1.「文京区都市マスタープラン」(素案)が示されました。

  • 「文京区都市マスタープラン」を改定するため、今年度から学識経験者等で組織する検討協議会及び庁内組織の検討連絡会で検討され、区民意見交換会や区民説明会が開催され、このたび素案がまとまり示されました。この素案の説明会・パブリックコメントが9月末まで行われ、10月に景観審議会、12月から来年2月にかけて都市計画審議会を経て3月に改定、6月に議会報告の予定です。

2.「絶対高さ制限を定める高度地区の指定方針(素案)」について

  • 区内では、周辺から過度な突出した建物が出現し、住環境や景観の保全をめぐり近隣紛争が発生しています。「都市マスタープラン」策定にあわせ、地域の特性を考慮した良好な住環境や街並み景観を形成するため、絶対高さ制限を定める高度地区の指定方針(素案)」を策定しました。

<総 務 区 民 委員会>  9月21・22日開催

1.「23年度の重点施策」の第一次分34件が示されました。

  • 55件提案された中で34件が今回選ばれました。「子育て・教育」①柳町地区の育成室待機児対策として、第三中学校に新設。②水道保育園に子育てひろばが設置。③特別支援教室(ニーズの高いモデル校)に専門指導員を派遣。「福祉・健康」①新たな高齢者見守りネットワーク事業。「コミュニティ・産業・文化」小日向地区を中心にコミュニティバスの運行。「まちづくり・環境」①改定都市マスタープランを踏まえ、良好な景観形成を着実に推進する。「行財政運営」①シビックセンター25階展望ラウンジを観光スポットに。壁面を企業のPR用に活用。「その他(施設関係の大規模な取組)①千石一丁目土地活用(子育て支援施設と区民施設)②汐見小学校の校庭を人工芝に改修。などが特に目立つ内容です。今後は、追加や練り直しの事業が出てくる模様で、現在精査しています。

2.千石1丁目に土地を取得し、千石地区区民施設を新たに建設します。

  • 千石1丁目の千石保育園隣地の土地を区として購入しました。一体的に土地を活用し、保育園、児童館・育成室、子育て広場を新規に開設します。また大原地域活動センターをここに移転させ、大原地域活動センター(会議室・ふれあいサロン)と地域施設(多目的室)を新規に建設する予定です。22年11月~23年8月 基本設計・実施設計、そして1期工事は、まず取得した土地に子育て施設を23年12月~25年2月。第二期工事の区民施設は、25年4月~26年9月です。現在の保育園は解体します。

3.湯島及び向丘地域活動センターの建替え計画

  • 下記の表のように建替えが示されました。
 湯島地域活動センター向丘地域活動センター
複合化旧四中跡地に予定の新総合体育館 と複合化第六中学校改築に併せて、アカデミー向丘と複合化
所在地本郷7丁目1番 (新総合体育館内)向丘1丁目2番 (第六中学校に、区民施設併設)
施設内容ふれあいサロン(多目的室、立ち寄りコーナー、パソコンコーナー、まち案内コーナー)、会議室(洋室)、打ち合わせスペース(町会等打ち合わせ室)、事務室(区民サービスコーナー)、倉庫等
スケジュール新総合体育館の建設に沿って進める。第六中学校の改築に沿って進める。
22年 実施計画 23~24年度 建設工事 25年 開館22年度 実施設計 25~26年度 区民施設建設工事       (第二期工事) 26年度 開館


4.B-ぐるの運行に向けて。

  • ①第一路線の沿線協議会を設置します。とても利用状況がよく、20年度事業では、△803万円、21年度△360万円ですが、東京都の補助を受けて21年度は、区としては180万円の負担になりました。
  • ②第二路線は、プロポーザル方式で事業者を選定します。来年1月地域住民説明会、2月議会で「事業者と運行予定路線」を報告。3月バス停や事業許可申請に向けた準備。23年度第二路線運行開始。

5.響きの森文京公会堂外7施設の指定管理者について。

  • これまで公会堂やスカイホール、アカデミー向丘・湯島・茗台・音羽・千石の施設は、財団法人アカデミーが指定管理者になっています。23年度以降の管理については、非公募で指定管理期間5年と決定しました。しかし、審議の中では、評価が「B-改善も図れておおむね良」としていますが、今後の公益法人としていく上でも、計画や姿勢が客観的にわかりにくいとの意見が出されました。

6.シビックセンター低層階の見直しの中で「サイン計画」検討改善されます。

  • シビックセンター低層階のサイン(案内版)の見直し作業が進められています。このたび、筑波大学 副学長 西川潔氏にアドバイスをお願いして計画を練り直しまとまりました。今回委員会に、西川先生を委員会の参考人として招き、説明を頂きました。決定内容は以下の通りです。色彩については、たくさんの色を使わず、高層階がブルー、低層階がベージュの2色使い。シビックセンターには入り口が4箇所あることから、アトリョウームを見直し、自立式の総合案内サインを設置して、入り口でしっかり案内する姿勢を見せていきます。大ホール・小ホールのマークを決めて、特に小ホールの誘導を改善させます。
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