2011年(2010年度)決算審査特別委員会報告
平成22年度決算 民主クラブ会派意見
22年度決算審査における文京区議会区民クラブの会派意見を申し上げます。
平成22年度は長引く景気の低迷に加え、リーマンショックの影響も色濃く、厳しい財政運営を強いられました。そうした中にも22年度予算は「こども・高齢者・区民の暮らしの3つを守る~見守り予算~」と位置付けられ、優先すべき7つの重点施策を中心に各部が創意工夫を凝らして、区民ニーズを捉えた効率的・安定的な区政運営・財政運営が図られたことを高く評価いたします。
歳入につきましては、特別区民税が前年度比20億円もの大幅減少となりましたが、基金の活用を含め的確な財源確保が図られました。今後の課題としては特別区民税が依然高い収納率を維持しているもののここ数年は低下傾向にあるので何らかの対策が必要であること。また今後策定が予定されている「新たな行革計画」においては受益者負担の適正化の観点から使用料・手数料の見直しを図ると同時に、あわせて自動販売機の入札制度導入や公有地の有効活用など税収入以外の財源確保についても一層検討を進められるよう要望致します。
歳出につきましては、優先度の高い施策に重点的に取り組むとともに、事業の見直しを積極的に進め、区民満足度の高い事業執行が行われたことを評価いたします。一方今後の課題としては、情報システム関連経費など多額な経費の精査や随意契約等を常に見直し、契約金額等の適正化を図る必要性があること。シビックセンターの維持管理経費についても節電や契約変更による電気料金のコスト削減、倉庫の有効活用などによる事務の効率化など一層の節減努力が求められます。引き続き取り組みを強化していただくよう要望いたします。また郵便ポストや電話BOXを活用した住所表示および避難所誘導など安全対策の推進、子育て支援施設における縦割り行政の見直し、委託事業におけるモニタリング制度の導入、学校行事における子供達の自主性の尊重など、新たな取り組みについても積極的に検討を始められるようお願いいたします。
以上審査の過程において我が会派より提案致しましたこれらの事項を充分に踏まえ、今後も最小の経費で最大の効果を挙げるべく、「納税者」の視点に立脚した行財政運営で区民満足度の高い事業執行が行われるよう引き続き成澤区長のリーダーシップに期待致します。
以上の意見を付して、文京区議会区民クラブは平成22年度5会計を全て認定いたします。