2012年(2011年度)決算審査特別委員会報告
平成24年度決算 民主クラブ会派意見
24年度予算審査における区民クラブの会派意見を申し上げます。まずは修正案についてですが、厳しい財政状況のなかで今求められるのは、徹底的なスクラップ&ビルドによる不断の事業見直しと効率ある施策の推進だと思います。修正案はそうした中での増額修正であり、内容的に見ても問題があると思います。また国民保護措置の削除や住民基本台帳カード交付手数料の削減は認められません。よってわが区民クラブは修正案に反対いたします。
続きまして、区長提案の平成24年度予算案について意見を申し上げます。
急激な円高による経済の低迷や昨年の東日本大震災の影響も受け、国や地方自治体の財政状況も極めて厳しくわが文京区においても難しい舵取りが迫られたものと思います。そうした中、区としても厳しい財政見通しをもって、限られた財源を有効に活用し区民ニーズに応えた予算編成が図られたことと思います。
歳入においては、基金と起債を十分に活用して歳入不足を補うとともに、国や都の支出金についても適切な確保が図られたことを評価するものです。今後は基金・起債以外の財源確保について、区が有する有形、無形の財産を活用する方策を幅広く検討されることを望みます。
歳出については、-5%シーリングの実施により的確な事業の精査が行われるとともに、高齢者肺炎球菌ワクチン接種費用助成や災害時安全・安心整備事業など、喫緊の課題に対応した事業も新たに予算化されました。また、第6中学校をはじめ福祉センター・教育センター・新総合体育館などの大規模な施設整備についても着実な進展が見込まれることを評価するものです。
今後も区民ニーズを的確に捉え、成澤区長のマニフェストの柱である「高齢者施策」「子育て支援策」などの重点施策の強化に、引き続き、積極的に取り組まれることを要望するものです。
なお予算審査の過程においてわが会派からは、介護予防事業の検証と一層の強化をはじめ、随意契約の見直しと総合評価制度の充実、うつ病対策の推進、中学校における武道必修化に向けての取り組み、コミュニティスクールの運営などの要望や提案をさせて頂きました。
その他の事項も含めこれら要望や提案については今後区としても積極的に取り入れられるようお願いするものです。
以上の意見を付して、文京区議会区民クラブは、平成24年度一般会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の4会計予算に賛成をいたします。